日本は休日が多い国???

日本の労働者はとにかく忙しいです。子どもが病気の時でさえ、休めないこともあります。「もっと休みがほしいなぁ…」と思いますよね。

でも実は、日本は他国と比べ休日が多い国です。それは祝日がたくさんあるからです。

元日 一月一日
成人の日 一月の第二月曜日

建国記念の日 二月十一日(政令で定める日)
天皇誕生日 二月二十三日
春分の日 春分日 
昭和の日 四月二十九日
憲法記念日 五月三日 
みどりの日 五月四日 
こどもの日 五月五日 
海の日 七月の第三月曜日 
山の日 八月十一日
敬老の日 九月の第三月曜日
秋分の日 秋分日 
スポーツの日 十月の第二月曜日
文化の日 十一月三日
勤労感謝の日 十一月二十三日

e-GOV「国民の祝日に関する法律」 赤字は天皇由来の祝日

↓こちらの記事もご参照ください。

文化の日って何?

11月3日は文化の日。内閣府によると「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日ということです。よく分からないけど、「憲法が公布された日だから?」と考える人が多いかと思います。

敗戦まで、11月3日は明治節という祝日でした。明治天皇の誕生日です。

戦後、天皇関係の祝日は廃止されたり、名称が変更されたりしました。天皇主権から国民主権への移行です。しかし、戦争の時代であった明治時代の天皇の誕生日をなぜいまだに祝うのでしょうか?

政府の説明は「まず憲法記念日を5月3日に決め、そこから逆算したら、たまたま憲法の公布日が明治節と被っちゃったというもの。信じるか、信じないかは、あなた次第です。

ちなみに、「みどりの日を昭和の日にせよ」という運動によって2007年、「昭和の日」が制定されました。同じように「文化の日を明治の日にせよ」という運動も継続しています。特に安倍政権以降、明治時代を礼賛する風潮は強まりました。

勤労感謝の日って何?

勤労感謝の日は「働く人に感謝する日でしょ?」と思うかもしれませんが、これも元々は「新嘗祭(にいなめさい)」という宮中祭祀です。天皇が収穫を神に感謝し、神からの賜りものとして米を食べる神事です。天皇主権の名残です。

世界の多くの国では、労働者の祭典として5月1日のメーデーを祝日としています。メーデーを無視するのは労働者の権利を軽視している証左だと思いますが、いかがでしょう?

↓こちらの記事もご参照ください。

プロだから休む

冒頭に「日本の労働者は休めない」と書きましたが、本当は休めます。労働基準法をはじめとして、日本は労働法がしっかり整備されています。

「休めない」のは法律の問題ではなく、休む権利があるのを「知らないこと」と、「休むのは悪いこと」という同調圧力です。

「権利はあっても、休んだら他の人に迷惑がかかるから…」と思う人もいるでしょう。しかし、その責任は「誰か1人休んだら回らなくなるような働かせ方」をしている使用者の側にあります。

であれば、私たち労働者がすべきは、自己犠牲の精神で無理をすることではなく、「きちんと休める、ゆとりある働き方」を使用者に要求し、交渉することです。

「サボりたいだけだろ!」と言う人もいますが、違います。プロとして、責任と矜持をもって仕事をするためにこそ、しっかり休むことが必要なのです。

だから私たちは「もっとゆとりのある働き方をさせよ」と、堂々と主張しています。それが「より良い教育」を実現するための第一歩だからです。

一人一人が法を知り、声を上げ、「休みが多いのに休めない国」を変えていきたいですね。

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