ぐんま教育のつどい2025
2026年1月24日(土)ぐんま教育のつどいを開催しました。
目次
全体会講演「世界に広がるICT教育の見直し」

全体会の田中康寛さんの講演では、膨大なデータを基に
- 「ICTありき」の教育が子どもたちに与える負の影響
- 北欧など、ICT先進国の方針転換
- これから私たちがどうしていくべきかのヒント
などについて語ってくれました。
田中さんはICT教育についての研究では第一人者です。NHKの『クローズアップ現代』の監修にも関わったそうです。講演を聞いて、普段、「何となく」感じているICT教育への漠然とした不安感や不信感の原因がくっきり見えてきました。
北欧などのICT先進国は、「ICTありき」の教育をいち早く取り入れました。しかし、それが子どもたちの学力を大きく低下させているという数々のデータを見て、方針転換をしています。
一方日本では、「Society5.0の社会に対応するためにはICT推進が絶対に必要!」という姿勢を崩さず、相変わらず「ICTを使うため」の教育を推進しています。
Society5.0とは???
Society1.0が狩猟社会
2.0が農耕社会
3.0が工業社会
4.0が情報社会
5.0が「情報社会に次ぐ新たな社会」
と言われています。
誰が言っているのかというと、それは「日本政府」です。Society5.0なんて呼ぶと、まるで世界中で言われているように聞こえますが、これは日本政府による造語です。元々は経済産業省が「何とかアメリカのように教育をビジネスにしたい」と考え、IT企業が学校に入り込めるように画策し、当時の安倍内閣に打ち出させた概念が「Society5.0」です。それが国策として学校現場に降ろされ、「どうにかしてICTを使うため」の授業が研究されています。
私たちはどうすべきか?
実は、答えはシンプルです。それは「子ども任せにせず、教師主導で必要に応じて使う」ということです。別に「ICTをゼロにせよ!」と言っているわけではありません。これはユネスコも言っていることで、教育委員会も「教師の判断で必要に応じて使うようにさせよ」という全群教の要求に対して全否定はしていません。(しかし市町村教委や校長レベルでは、いまだに「とにかく使え」と押し付けている現状があります)
上意下達や同調圧力に流されず、自ら考え、「子どもたちのための教育」を実践するには、私たち自身が知識を身に付けなければなりません。
教材職人 宇敷商店
分散会①では、宇敷さんがたくさんの手作りおもちゃをもってきてくれました。「宇敷さんを呼んで講座を開きたい」という要望があれば、全群教までご連絡ください♪
参加者の感想(全体会)
子どもの成長と教育の中に、こんなにもICTがすでに入り込んでいることに、驚きや怖ろしさを感じました。子どもたちの成長がICTで崩されてしまっていると思い、学校にそれで入り込んでいるということが、すごく怖くなりました。欧米の実例があるにも関わらず、そこに進んでいる日本があることが知れてよかったです。
ICTは便利なところもあるけど、人間への悪影響が大きいことを実感しました。行政からのICTプレッシャーに対して、世界の事実をもとにして対応したいと思います。企業のもうけのためでなく、子どものための教育をしたいです。
北欧など諸外国と日本の認識の違いや、子どもの成長・発達への弊害に衝撃を受けました。勤務校でも、新たなタブレット学習が進んでいますが、子どもたちはすぐに使いこなせるようになっています。スキルは向上していますが、脳へのダメージなどはあまり知識としてないように思います。改めて、脳の発達には、人間のやりとり、読書や書くことが大切と分かりました。
「子どもたちのためになっているの?」という問いかけ。読み・書き・計算能力が低下してきているという話を聞いて、驚き、納得しました。当たり前のようにデジタル化が進んでいる今日、大人は子どもたちのために何をすれば良いのか、考えさせられる問題だと思いました。
今日のお話で印象深かったのは、「言語脳は、話し言葉によって形成される」ということです。幼少期にどれだけの人と関われるのかが、学習面でも対人関係でも大切ということを改めて学ぶことができました。子どもたちとの日々の会話を大切にしていきたいと思います。あと、インターネットに頼り過ぎている現状に危機感を覚えました。すぐにインターネットに頼るのではなく、本や新聞、辞書などで調べる習慣を身につけていきたいと思います。貴重なお話をありがとうございました。
たくさんのデータから、デジタルへの不信感を言語化していただき、ありがとうございました。ITを売りたい側が頑張って出した答えが「教師主導ですることに意味がある」と結論づけてしまうほど、ITでの教育はナンセンスだったのかと納得しました。自分の子どもたちにも、自分でコントロールできるような非認知能力を育てたいと思いました。ただ、だからといって、今までの読み書き指導に戻り過ぎるのも問題かなと思います。行き過ぎた漢字練習、暗唱により「学ぶ」ことの楽しさは半減した面もあったのではないかなと。データはあくまで平均なので、その子が、どちらが自分は合っているのか、どちらが学力を伸ばせると思うのかを、自分で判断できるような子を育てたいと思いました。
スウェーデンの失敗の話ではありましたが、スウェーデンでは「子どもの運動能力をどう向上させるか?」について3か月以上議論をして法案を考えてくれている。日本の国会と違って、子どもたち、未来のための議論で素敵だと思いました。PISAの結果を見ても、フィンランドが1位から10~20位代まで低下している。そこに日本は突入しようとしているのだと思うとゾッとしました…
知らなかったことがたくさんあって驚いた。最新の情報を知ることができて、とてもよかった。
知らなかったことをたくさん知ることができました。驚きました。気をつけなくてはいけない怖さも感じました。本を読んで、まずしっかり学ぼうと思います。
すごく分かりやすくてよかった。小学校でタブレットを使っていた時、「タブレットより、書く・読む・ノートに計算する方が先でしょ」と思っていましたが、その感覚が科学的に証明されたように感じました。たくさんの教師が、この事実を知るべきだと感じました。
某だな資料にまずびっくりしました。その中に含まれる現実に、さらに驚きました。そしてその現実を知らずに教育現場にいる教師が、毎日タブレットを使って指導していることに恐怖を覚えます。もっと深く話を聞きたかったのですが、時間が足りず残念です。が、今日知り得た新しい情報もあり、とても勉強になりました。今の私のできる範囲で周囲に情報を広げていこうと思います。
ICTには簡単に予算を使うのに人は増やさない。理不尽さを感じざるを得ませんでした。
参加者の感想(分散会①)
ただただ楽しい(^_^) いやされました。
子どもの気持ちになって楽しみました。色々作って、おみやげたくさん。月曜からの仕事が楽しみになりました。
参加者の感想(分散会②)
とてもあたたかい発表で、勉強になりました。学校という枠の中で、特支の子どもが過ごしづらいのを日々感じているので、子どもを受け止めて、安心して過ごせる場を作ることの大切さを改めて感じました。
子どもの一つ一つの成長がよくわかるレポートで、聞くだけで涙が出てきました。先生との関係づくり、友達の存在の大切さ、大きさを感じました。安心する環境、子どもたちが自分らしさを発揮できる場があることの大切さを改めて考えさせられました。
子どもや保護者との温かい関わりが聞けてよかったです。Mさんの心の変化、成長が感動的でした。
Mさんの気持ちに寄り添い、お家の方の斜め上からの(こう表現されるのも、先生のお人柄かと…)要望なども拒むことなく、受け止めていらっしゃいました。まさかの急展開も、偶然の出来事も、先生が引き寄せたものと思います。心温まるお話をありがとうございました。先生のように、子どもたち一人一人に丁寧に向き合っていきたいと思います。
とても感動する話が聞けて、みなさん(先生方)の的確な質疑応答に頷くばかりでした。参加してよかったと思いました。
「友達の存在は素晴らしい」というお話を聞いて、私自身最近、大人が下手に手を出さない方が子どもたち同士で協力して行動するという、感動する場面に出会いました。子どもたち同士での関係でしか得られないものもあると思うので、ついついサポートしたくなりますが、見極めながら支援していけたらいいなと思います。優しさと温かさ、愛に溢れたステキなお話をありがとうございました。
クラスの様子を、笑いを交えながら分かりやすく話を聞かせていただき、ありがとうございました。支援学校にいるため、支援級の様子が普段分からないので、知ることができてよかったです。まさか2年間で「こんなに成長するとは」と、担任の先生が思うくらいの成長をするのだと、希望をもつことができました。私も今、急に自我を発揮している児童に対して困っています。でも2年後、色々なことができるようになっているといいなと願って、今を乗り越えたいと思います。
すごく温かいクラスづくりの中で、子どもが成長し、自立する姿の提案で、すごく明るい気持ちになれた。実践を聞くのは楽しい。
あたたかい支援をしている話が聞けて、私も幸せな気分になれました。大変だと思いますが嬉しいこともある仕事をしている話が聞けて良かったです。ありがとうございました。
参加者の感想(分散会③)
様々な苦労をした先生方のたくさんの工夫と実践に、まずは感謝したいと思います。自分にできることを考えて、実行していきたいと思います。目標は管理職を育てること。
途中からの参加でした。レポートの内容を拝見し、いくつか感じたことがあります。が、一番は「子どもも保護者も教師も一つの人格、権利の主体」という部分です。子どもや保護者と接するときに、ついつい忘れてしまうことだな、と感じると同時に、明日から早速意識してきたいと思いました。ありがとうございました!
色々な先生の話が聞けてよかった。いろいろなことにみなさん、頑張って取り組んでいると思いました。
県教委に要求したいこと
教員不足のあおりを受けて、スキル不足、能力不足(実践が不足しているのではなく、本人の特質的に厳しい方)の方が急増しました。明らかに、支援教育を甘く見ている結果です。教員が足りないなら、学生や地域を巻き込むシステムを考えてほしいです。
ICTやめさせましょう。読み書き計算、たくさんの体験ができるように、人件費にお金をかけて、良い教育を実現していきましょう!!子どもたちの未来のために。
人を確保してほしい。
全群教の組合員が少ないのが難点ですが、行事に参加すると正しいことをしているのを実感します。もっと組合員を増やしてみんなで協力して楽しく仕事ができたらいいのにと思いました。


