ハッピークリスマス

クリスマスシーズンによく流れるジョン・レノンのハッピークリスマス。この曲がプロテストソングだということをご存じでしょうか。

ベトナム戦争が泥沼化する中、ジョン・レノンとオノ・ヨーコはWAR IS OVER!の文字を広告として大きく掲げました。

一瞬人々は「え、戦争終わったの?」と思いますが、その下に if you want it と小さく書いてあります。

戦争を終わらせるのは「私たち」というメッセージです。「平和のために軍事力を強化する」という為政者の詭弁を黙って見過ごせば、10年後にきっと後悔します。

よもやよもや

どうにも最近きな臭い。
政治家と統一協会との深いつながりが明らかになり、「軍拡や改憲などしている場合ではない」となるかと思いきや、岸田首相は軍拡路線を明確に打ち出し、憲法審査会は粛々と進められています。

敵基地攻撃能力(=先制攻撃能力)を反撃能力と言い換え、憲法審査会では9条改憲の本音を隠しながら、「大規模災害など緊急事態における国会議員の任期延長が必要。だから改憲が必要」という屁理屈改憲を狙っています。

大正デモクラシーから昭和の戦争時代へと移り変わっていった歴史を思い出します。人々は大正浪漫の自由を謳歌していたはずなのに、いつの間にか自由にモノも言えない暗黒時代になっていきました。それは突然ではなくジワジワ進み、人々が気づいた時には手遅れになっていました。当時の人たちも「よもや よもや」だったはずです。

おしん

「おしん」というドラマを見たことがあるでしょうか?

「貧しい女の子が辛いことに耐えて頑張る話でしょ?」と思ったアナタ、違います。「おしん」は超社会派ドラマです。貧富の格差の矛盾、戦争の理不尽を描き出し、「自分の頭で考えろ。時代の空気に流されるな」という強い強い警告を発するドラマです。今こそ見てほしいドラマです。

おしんは子どもの頃に出会った心優しい脱走兵から戦争のむごたらしさについて聞き、自分は絶対に戦争に反対し続けると約束します。

しかしおしんは、徐々に変わっていく時代の空気の中、違和感を抱きながらも戦争に明確に反対しませんでした。そして我が子を亡くしたとき初めて「なんで私は戦争に反対しなかったんだろう。なんで私は約束を守らなかったんだろう」と嘆き、悔やむのです。

世相に違和感を覚えた時、その違和感を放置するのではなく、違和感の正体を突き止めたい。そして自分の頭で考え、おかしなことにはおかしいと言いたい。

それが、次の戦争を止めることに繋がります。

人は考えることをやめたとき、誰かの言っていることに流されます。特に権力者が力強いことを言っているとき、それに流されていれば、権力者と一体になった全能感を得ることができます。それは歴史が証明しています。

だから私たちは子どもたちに「自分の頭で考えること」を教えるのです。

WAR IS OVER

そんなのはキレイごとだ!
現実は甘くない!

と批判する人もいるかもしれません。しかし、先生が子どもたちにキレイごとを語れない世界で戦争を止められるはずがありません。今ある理不尽な現実を受け入れ、あきらめることを子どもたちに教える世界で、格差も戦争もなくせるはずがありません。

私たちは過去の歴史に学び、未来の戦争を止めます。
過去の人々が紡いだ素晴らしい文化を受け継ぎ、次の世代に繋ぎます。
過去の過ちにも目を背けず、よりよい未来の礎を築きます。
だって先生なんだから。

War is over
if you want it

HAPPY CHRISTMAS!

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