25年度太田市教委交渉(2026/03/18)

教職員の労働条件に関すること

小学校の人的配置を充実し、教員一人につき一日2時間以上の空きコマを確保できるようにすること。そのための人員配置を県教委に強く求めること。

人的配置が充実するよう県教委に要望していきたい。

市教委だけに言っても仕方ない問題ですが、「人を増やせ」と言わないわけにはいきません。教育委員会に要求すると同時に、教育や福祉の予算を削って軍拡に大盤振る舞いする、国の間違ったお金の使い方を正させなければなりません。

東京などでは明確に「専門家が行う」と示している発達検査を外部委託とすること。

児童相談所や医療機関等の外部機関と連携して検査結果を提供して依頼している。太田市教育支援委員会の仕組みを改善して、調査員が担当する回数を少なくしている。今後も調査員の過度な負担とならないよう努めるとともに、調査員の不安や子供の人権に配慮して教育支援を行っていく。

全群教が毎年要求している課題です。昨年度ようやく、当局が「本来であれば、専門家が行うことが望ましい」と認めました(当たり前のことなのに)。先生たちの「負担を減らす努力」をしているのは分かりますが、そもそも専門家ではない教員が、子どもの将来を左右する重要な検査を行っていることが問題です。例えるなら、医師でもない教員が生徒の病気を診断しているようなものです。

迷惑電話対策の進捗状況を示すこと。

着信時メッセージ設定に係る機能付加や電話設備の改修は今年度末で市内二十四校が完了する。全校共通の電話設備の運用方針を校長会で周知した。令和九年までに全学校が完了する予定。

全群教は、「留守電にして、保護者とのつながりを断つ」ことが最善の方法とは考えていませんが、執拗な電話への対応で教職員が疲弊しているのは事実であり、病休に追い込まれている人もいます。全群教の要求から、改善が進んでいます。

過剰な要求への対策として、警察とも連携し、対応マニュアルを作成すること。

校長から相談があった場合には、ケースごとに警察や顧問弁護士等に相談し、具体的な対応策を提示してもらい、法的な根拠に基づいた対応をしている。顧問弁護士相談の中から参考となる対応例を学校の管理職に随時紹介している。管理職には教諭のみに責任を負わせることなく、管理職も一緒に対応するよう指導している。対応マニュアルについては、今後、国や県の動向を注視しながら、必要に応じて整備を行っていく。

保護者の要求を何でもかんでも「悪質なクレーム」とレッテル貼りすべきではありません。まずは傾聴すべきです。しかし、一線を越えるハラスメントに対しては毅然とした対応が必要です。単にマニュアルを作ればよいというものではありませんが、法令に則った、ある程度の目安があった方が現場は動きやすいでしょう。先進例として、広島県の保護者対応事例集を紹介しました。また、授業のやり方を画一化していくような研修ではなく、こうした研修をすべきではないかと提言しました。(全群教は弁護士を招いて学習しています

4月の入学式・始業式の日程をずらし、年度始めの作業時間を確保すること。

教職員の業務負担軽減および円滑な新入学準備の観点から重要な課題であると認識している。実施にあたっては、教育活動全体への影響や保護者、地域関係機関との調整など、多角的な検討と規則の改定が必要となる。今後、先行して別日開催を実施している他自治体の事例調査などを通じ、検討を進めていく考え。現段階では、実施しやすい学期始めの事務処理日の設定等の取り組み例を校長会等で示し、年度初めの作業時間確保を推奨した。

指導主事も元々は現場の教員ですから、この要求の切実さは分かるはずです。規則の改定は条例改定と比べればハードルは低いものです。教育委員会に頑張ってもらいたい。

計画訪問を大幅に削減すること。特に、教員不足などの困難な状況に直面している学校については「計画訪問を実施しない」等の選択肢を示すこと。

指導主事による計画訪問は、学校課題の解決や教職員の指導力向上に等において重要な役割を担っており、今年度においても学校現場から高い評価をいただいている。今後も学校の事情に配慮し、提案いただく授業実施は学校事情に応じるなどの柔軟な対応を行い、学校現場の負担軽減に取り組んでいく。

指導主事訪問の問題の本質は、実は「負担が増えること」ではありません。それをきちんと知るには、戦後の歴史を学ばねばなりませんが、簡単に言えば「国の方針を上から押し付けるための道具にされている」ことと、「指導する側・される側という上下関係を作ってしまうこと」です。ただ、無駄な負担が増えることも事実なので、まずは負担削減を求めています。せめて、欠員が生じている学校での計画訪問はやめるべきです。

ICT機器の使用については各教員の判断によって、必要に応じて使えばよいことを周知し、機器の使用自体が目的化しないよう指導すること。ユネスコの警鐘を重く受け止めること。

ユネスコの報告を深く重く受け止め、 ICT機器の使用そのものが目的化しないよう十分留意するとともに、 ICTの特性や強みを最大限活かし、個別最適な学びと協同的な学びの一体的な充実が図られるよう、引き続き指導助言を行っていく。

そもそも日本のICT教育推進は、文科省ではなく経産省主導で始まりました。つまり教育ではなく、ビジネスが第一目的です。だから海外で見直しが進んでも、日本は頑なに見直しません。私たちが現場から声をあげて歯止めにならないと、「とにかく使え」という圧力がますます強まります。今回、「ユネスコの報告を深く重く受け止め」ることを認めたのは、一歩前進と言えるでしょう。

全国学力テストへの参加をやめること。

児童生徒の学力や学習、学力や学習状況を把握、分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図るとともに、学校における児童生徒への学習指導の充実や学習状況の改善等に役立てるために、今後も実施していく。しかし、結果が学校間や児童生徒間の過度な比較につながるなど、競争の激化を助長することのないよう十分に留意する。

全国学テは元々、一部の政治家の「子どもには競争させなければならない」という思い込みから始まったもので、教育にとって害悪しかないものです。そもそもの理念が間違っているものを、現場が「何とか教育に役立てられないか」と工夫と努力を重ね、ますます忙しくなっています。全国学テは、市町村が「自主的」に参加していることになっています。多くの市町村が参加を拒み、国が愚策を見直さざるを得ない状況を作れればよいのですが…

学校ISOを廃止すること。

長年にわたる各学校の取り組みにより大きな成果が得られたことから、 1月16日をもって終了した。

全群教の長年の要求が実り、太田市独自の愚策がとうとう廃止されました。「無駄でしかないからやめるべき」と、今までいくら要求しても動きませんでしたが、「市長が代わった今こそやめるチャンス」と全群教が強く求め、市教委も頑張ってくれました。本来は、教育政策は首長の思いつきに左右されてはならないものですが、高崎を見ても分かるようにそうなってはいません。しかし今回のISO廃止も、私たちが要求し続けたからこそ実現したことです。現場から声をあげ続けることの大切さを多くの方に知っていただきたいです。

キャリアパスポートの実施を各校の任意とすること。

国や県の方針を踏まえながら実施していく。各学校の負担にならないように、実態に応じて学校間で連携しながら柔軟な工夫ができることを周知した。

計画訪問、ICT押し付け、全国学テなどは、導入された経緯を学ばないと本質的な問題が見えづらく、「子どもたちのために必要だから導入されたのでは?」と思わされてしまう人もいると思います。しかし、キャリアパスポートがゴミであることは、日本全国全教員の共通の思いではないでしょうか。

通知表の形式、作成するかどうか等も含め、各学校で決めるべきことに介入しないこと。

通知表については教育委員会の考えを説明し、各校長に理解していただいていると認識している。今後も校長の裁量を尊重していく。

昨年度、ある学校で「所見をなくそう」という話になったのに、市教委から止められたという話がありました。所見の要・不要には賛否があると思いますが、教委が学校裁量の部分に介入することは不当です。そもそも法的には、通知表は「作らなくてもよいもの」です。「今後も」という部分に疑問は残りますが、「校長の裁量を尊重」という文言を引き出しました。

部活動顧問の強制をなくすこと。顧問を断っている教員に対して圧力をかけないこと。強制をなくすため、部活設置数を大幅に削減するよう校長を指導すること。

平日及び時間外や休日の部活動指導に当たってもらう教職員には、十分なヒアリングを行い、配慮することにより、引き続き協力を得られるように校長会に指導していく。各校の生徒数の増減や保護者、地域の要望等も踏まえて、部活動の適正化を進めていけるよう支援を進めていく。教職員に対して十分なヒアリングを行い、その意向を十分配慮するようにすること、併せて顧問の強要がないように校長会等で引き続き指導していく。

「強要しないように」と合意はできていますが、校長は事実上の強要をします。「もし自分が校長だったら」と考えれば分かります。批判を受けながら部活数を大幅に減らすより、「子どものためだからさ」と教員の善意にすがる方が楽です。個人で「お願い」するのではなく、組合として「交渉」しなければ、現実は変わりません。

小学校の陸上大会について、廃止も含め、運営の在り方を抜本的に見直すこと。

現時点では県小学校陸上教室記録会が行われていることや、大会や練習に参加する児童の体力向上や励みとなっていることから、廃止は検討していないが、市小体研や校長会と運営のあり方について検討を行っていく。

これも部活と同様、問題点だらけです。労働強化、授業より大会が優先されるという本末転倒、人員不足によるトラブルなど。昨年度は、児童が立ち入り禁止の部屋に入り込んで消毒液を飲んだ時間がありました。今年度は雨の中、実施が強行され、教員も子どもも大変な状況でした。

「休憩時間は事実上取れない」という事実を共通の認識とし、その代償措置としての「適切な配慮」を必ず行うよう管理職を指導すること。

学校の勤務においては休憩時間が取りにくい状況にあると認識している。学校行事や諸会議に際し、適切かつ計画的に振り替えを取得できるように引き続き指導していく。

休憩時間は「取らなければならないもの」であり、労働者の命と健康を守るための労働基準法が根拠です。しかし労基法は戦前の工場法が基になっており、工場労働者の働き方が前提です。学校には馴染まない部分があるのは事実なので、校長は「実際には取らせることができず、申し訳ない」と、何らかの代償措置を行うべきです。校長からの『恩恵』ではなく『代償』であることを、労使ともに意識しなければなりません。私たちが指摘し続けなければ必ず、「最近の教員は権利ばかり主張する」と勘違いする校長が出てきます。労働者側から、しつこいくらいに言い続けることが必要です。

「手待ち時間」の概念について、管理職に周知すること。

手待ち時間の認識について、校長会や校長教頭会議で管理職を指導していく。

手待ち時間とは「業務中で作業をしていないものの、指示があれば即座に従事できるよう待機している時間」であり、休憩時間ではなく労働時間です。管理職でもそれを知らず、空きコマを休憩時間だと思っている人もいます。また手待ち時間を知らず、「勤務時間中に配るな」と、組合のチラシ配布を妨害する管理職もいます。労働法は働く人の人権を守るためにあります。まずは法令について知ることから始めましょう。

学校の施設管理責任は管理職にあることを明示すること。また校舎の施錠を日直に委嘱するのであれば、必ず勤務時間内に設定するよう、管理職を指導すること。

校舎の施錠について教職員の皆様のご協力をいただいていることに感謝している。学校の施設管理責任は管理職にあることを周知することで、勤務時間内に施錠に行けるように配慮することなどについて管理職を指導していく。

毎年毎年言い続けています。さすがに日直の仕事を「当然」のように押し付けてくる管理職はいなくなってきたでしょうか? 「やらない」と言っているのではありません。労使互いに「管理職の仕事の一部を肩代わりしている」という共通認識の下、気持ちよく仕事ができるようにしたいものです。

修学旅行等、限定4項目に規定されている勤務時間の割り振りは、半日勤務日などを設け、その週内に取らせるよう管理職を指導すること。

勤務時間の割り振りについては、群馬県学校職員の勤務時間休暇等に関する条例規則通知に基づき四週間の期間で行っている。教職員の心身の健康状況や業務の進捗状況などを把握して、適正な勤務体制を整えるよう、校長会や副校長、教頭会を通して管理職に指導をしていく。

「4週間の期間で行っている」と言ってしまうと、まるでそれが当たり前のようになってしまいます。「あくまで原則は週38時間45分の勤務になるようにし、どうしてもそれができなかった場合でも4週間以内に割り振らなければならない」という意味であることをその場で指摘し、確認しました。現場でも法令をきちんと理解していない校長がいるので、各学校で教職員の側から指摘しないと間違った運用が常態化してしまいます。

美術室、技術室等への、エアコン設置の進捗状況を示すこと。

中学校美術室等のエアコンについては、今年度令和七年度に五校について設置工事を実施中。今後については令和八年度に六校、令和九年度に五校を工事実施予定となっており、九年度末までに完了する予定。

これにも全群教の要求と行動が大きな影響を及ぼしています。特に、2023年の措置要求以降、エアコン問題に対する太田市教委の態度は大きく変化しました。

異動に際しては、本人と合意するよう、早い時期から十分協議すること。

異動の有無に関わらず、教職員とのヒアリングは丁寧に行うよう管理職に繰り返して指導している。人事異動については教職員個人の希望も重視しているが、市全体の課題や各学校の課題の解決も目指さなくてはならないため、本人の希望が全て叶えられるものではないが、管理職には教職員との十分なヒアリングを行うよう継続して指導していく。

これは毎年要求しています。全群教が毎年言い続けているので、近年太田では突然の異動告知などはないはずです。しかし労働者側から言わなくなれば、いつの間にか権利は縮小していくので、確認のためにも毎年言い続けることが大切です。

人事個票に、本人の意に反する記述の強要や誘導が行われないようにすること。「この内容では受け取れない」等の書き直しをさせないこと。

現在そういうことがあるとは思えないが、今後も人事考課の書き直しを強要することがないよう、管理職を引き続き指導していく。

これも毎年要求しています。上記の要求と同様、近年の太田では書き直させていないはずです。これも言い続けなければ、昔のように「希望を書き直させる」ことが常態化してしまうかもしれません。希望通りにならないことがあるのは仕方ないことですが、希望自体を書き直させることは人権侵害です。

児童生徒の教育条件に関すること

通常学級に在籍する特別な支援を必要とする児童生徒のための人員を、各校に配置すること。

財政状況は大変厳しいが、おおたん支援教育隊や介助員などの市費会計年度人員職員を引き続き配置できるよう要望する。

これも市教委だけに言っても仕方のないことですが、言わないわけにはいきません。根本的な要因は、教育にかける予算を「コスト」としか考えない日本政府にあります。署名活動など、広範な市民運動で、北欧諸国のような「教育を受ける権利」を保障するために教育予算を惜しまない国にしていかなければなりません。一人一人が黙っていれば、国の姿勢は変わりません。

通級指導教室に希望する児童生徒がすぐに通級できる体制を構築すること。

通級指導教室については、来年度から中学校で1校増やす計画。強戸中と東中に設置し、北と南で通いやすくする。人員の拡充については今後も県教委に要望していきたい。希望する児童がすぐに通級できる体制を構築していく。

これも同様に、根本問題は国の予算配分にあります。「特別支援教育の充実が必要。通級教室も必要。でも予算はつけない。現場でなんとかせよ」という国の姿勢を改めさせねばなりません。もちろんすぐにできることではないので、まずは身近な人と対話することから始めたいものです。

部活動は指導要領にある通り、「生徒の自主的、自発的な参加によるものとし、スポーツや文化、科学等に親しませる」ものとし、過熱しないようにすること。

部活の指導に当たってもらう教職員が、部活動は生徒の自主性、自発的な参加によるものという基本的な考え方があることを再認識できる機会を校内で定期的に設けるよう、校長会に指導していく。

部活問題は根が深いです。顧問強制は教員への人権侵害であり、それが生徒への人権侵害にもつながっています。教員の労働問題、生徒の人権問題を分けて考え、今の異常なあり方を変える必要があります。1つ言えるのは、教員自身が他力本願で、文科省や教育委員会に任せているだけでは永遠に解決しないということです。

学校施設の設置や修理に際しては、子どもたちにとって最善の利益となるよう、現場の教職員や児童生徒の意見を参考にすること。

学校施設の設置や修理につきましては、学校からの要望書に基づき、施設の修理等できる限り早急に対応を図っている。引き続き、学校側の意見を聞きながら対応を予定していく。

例えば太田南中では、4階に障害者用トイレがあります。エレベーターもないのに。もちろん悪気があってそうしたとは思いません。現場から遠く離れたところで、現場の声を聞かずに決めるからそうなるのです。もっと労使対話が必要です。どの学校にも全群教の組合員がいて、学校の問題点について対話がなされる状況を作りたいものです。

教職員・保護者及び児童生徒に「子どもの権利条約」の主旨を周知し、子どもの最善の利益を目指す教育活動を行うこと。

学校では人権教育や教職員研修に加え、学校ブログ等を通じて保護者への周知を図り、児童生徒の最善の利益を踏まえた教育活動に取り組んでいる。今後も子どもの権利条約の趣旨を踏まえた教育活動が適切に行われるよう、人権教育の充実に努めていく。また、教育活動全般において子どもの最善の利益を最優先することを念頭に置いた学校運営を行うよう管理職を指導していく。

当然、そう答えざるを得ない要求です。しかし、現場でどれだけの人が子どもの権利条約を意識して仕事に臨んでいるでしょうか。子どもたちや保護者は子どもの権利条約を知っているでしょうか。全ての教職員がせめて、3条、12条、29条、31条を知り、意識しながら教育活動に当たるようになれば、日本の教育環境は大きく変わるはずです。

プールの安全衛生管理を教員任せにしないこと。従来のやり方の延長で現場に任せるのではなく、近年の猛暑に対応するための抜本的な対策を講じること。

現時点で抜本的な対策は整っていないが、関係各課等で今後のプールの安全衛生管理について検討を行っていく。

昨年度、市内の小学校のプールで大腸菌が発生し、実際に体調を崩した教員もいます。近年の暑さで塩素が飛んでしまい、今まで通りのやり方が通用しなくなっています。教員任せでは、もう安全を守ることができません。

その他

小学校の運動会の日程について、市内一斉の実施をやめること。

小学校の運動会の日程は、校長会において学校の教育活動や児童の安全、健康面、それから地域行事との調整など、様々な観点から検討し、決定したもの。今後も校長の裁量を尊重しつつ、必要に応じて助言を行っていく。

様々な事情を勘案して一斉実施にしているのだろうと思います。しかし、自分の子どもの運動会に出られない先生たちから「何とかならないか」という声もあがっています。現場の声が反映されることを望みます。

日本国憲法、子どもの権利条約を遵守し、教職員の人権、児童生徒の人権を尊重した学校運営を行うこと。

日本国憲法や子どもの権利条約を遵守し、児童生徒の人権や教職員の人権を尊重した学校運営を行うよう、引き続き管理職を指導していく。

これも、当然そう答えざるを得ない要求です。しかし本当に、教職員や子どもたちの人権を尊重した学校運営がなされていると言えるでしょうか。部活顧問強制や理不尽な校則などは、憲法や子どもの権利条約に違反していることは疑いない事実であると考えます。当局は「尊重する」と約束しているのですから、あとは現場で、おかしいことには「おかしい」と声をあげることです。

組合との交渉は結論ありきの対応ではなく、労使対等の立場で労働条件の改善について誠実に話し合うこと。

担当部署ごとに要望に一つ一つ丁寧に向き合い、回答していく。

太田市教委も以前は「結論ありき」の頑なな姿勢を崩しませんでした。しかしエアコンの問題で全群教が措置要求を行い、徹底的に抵抗したことで態度を変えざるを得なくなりました。その後、市長と教育長が替わったこともあり、組合への対応もだいぶ変わりました。

2024年6月11日に提出した「太田市における休日の部活動の地域移行実施計画に関する質問書」に回答すること。

実施計画の見直しを行っていた関係で回答が遅れて申し訳なかった。回答は令和八年一月二十九日に行わせていただいた。

2024年1月、太田市が「休日の部活動の地域移行実施計画」を出しました。これが違法だらけの出鱈目な内容でした。例えば「休日の部活動を校務分掌として命令できる」など。そこで6月、強く抗議し、質問書を提出しました。その回答が2026年1月29日に出され、ほぼ全群教の指摘通りに改訂されました。詳しくはコチラをご覧ください。

CEART勧告を尊重し、労働条件・教育政策をめぐる社会対話に教職員組合の参加を保障すること。

今後も本日のような教職員組合との対話の場を設け、労働条件や教育政策に関する意見交換を行い、組合の意見が適切に反映されるよう努めていく。

「CEART勧告を尊重する」とは言わないところが行政しぐさです。しかしエアコン措置要求以降、太田市教委の態度は大きく変わりました。上記の部活動地域移行に関する質問に対しても、かつてであれば、どれほどこちらの言い分に正当性があっても、「絶対に全群教の言う通りにはしない」と頑なな態度をとっていたと思います。高崎市教委も見習ってほしいものです。

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