県教委要請行動

県教委に要求書を提出し、具体的な学校の様子を伝えてきました。1時間しかないので、すべては語り切れませんが、例えばこんな話をしてきました。

要求書

教員未配置

1学期早々から担任がおらず、教務主任が代行に当たっていた。ずっと前から分かっている産休代替の先生も配置されない。これでは制度があっても、遠慮して産休や育休がとれない。病休に入り、そのまま退職に至ってしまった先生もいる。

特別支援学級

5学年7人の子どもたちが1つのクラスで勉強している実態がある。さらに、教室に入れなくなった子どもたちが通級のように使用している実態もあり、とても対応しきれない。特別支援教育に対して、もっと手厚いサポートが必要。

多忙化

行事などをコロナ禍前に戻す傾向がある。コロナで増えた仕事はそのままで、以前の行事がプラスされているので多忙化がますます進んでいる。打ち合わせの時間もとれないまま進んでいくので、教員間の関係がギスギスしてくる。

ICT

「ICTを使うことを目的化しない」と、県教委とは確認しているが、現場レベルではまさに「使うこと」が目的化している学校もある。特に小学校低学年の子どもたちには、むしろマイナスの影響の方が大きいのではないか。

定年引き上げ

同じ仕事をして給料が7割は差別。また「学校経営アドバイザー」などの新たな仕組みを作るにしても、それを定数としてカウントしてはならない。見かけだけ定数を満たしているように錯覚させ「かさ増し状態」を作るのは、問題を見えにくくするだけ。

部活

県教委からは「顧問強要があってはならない」という回答を得ているが、実態は変わっていない。部活改革をするならまさに今しかない。顧問強要がなくなるよう具体的な指導をすべき。

委員長より

最近、「学校が楽しくない」とこぼす先生が増えている。私たちは忙しいのが嫌なのではなく、「これは本当に子どもたちのためになっているのか?」と疑問に思う仕事に時間を取られ、「本来の仕事に力を注げない現状を改善すべき」と主張している。

教師の労働環境は、そのまま子どもたちの教育環境となる。

先生たちが誇りをもって「教師」という仕事を続けられるように、教え子たちが「先生になりたい」と言ったとき、「先生はすばらしい仕事だよ」と自信をもって背中を押してあげられるように、法令が守られ、一人一人の尊厳が守られる労働環境を作るべき。

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