ぐんま教育のつどい 2023

全体会「ミャンマーは今」

分科会「特別支援教育」

全体会

ミャンマーの平和を創る会(チィチィキンキン)」の大槻美咲さんを招き、ミャンマーの現状について講演していただきました。報道されることのない実態について話していただき、正視できないような映像なども交えながら、多くを学びました。私たち自身が学ぶこと、そして『同情』ではなく『共感』が大切だと、改めて感じました。

第二次大戦後、ミャンマー(当時はビルマ)は日本、イギリスからの独立を果たします。しかしネウィンを中心とする軍部がクーデターを起こし、独裁体制が始まりました。ビルマ軍(現ミャンマー軍)は当初から、自国民を抑圧するための軍隊でした。1988年、大規模な民主化運動(8888運動)が起こりますが、軍隊が弾圧します。この頃、イギリスから帰国したアウンサンスーチーが民主化の旗印となりますが、長年軟禁状態が続きます。

2015年、2020年、民主派が選挙で圧勝しますが、2021年、国軍は「選挙に不正があった」とクーデターを起こし、国家非常事態宣言を発令します。そして、国軍のやり方に異を唱える自国民への拷問、虐殺を今も続けています。日本ではほとんど報道されませんが、ミャンマーで
は今も人道危機が続いています。

分散会

「若者世代の投票率を上げるために学校教員にできることを考えよう(社会)」
「低学年のリズム指導(音楽)」
「クラスで起こるトラブルとの付き合い方」
「父としての育児休暇取得にかかわる記録」
「介助員とともに 子どもが学校に行く意義を支えていく」
「H君が教えてくれたこと」
「被災地を見る・歩く・考える」

感想

全体会

知らなかったミャンマーの現在の状態を知ることができて良かったです。ありがとうございます。

衝撃を受けました。地震や水害で、今は日本でも毎年起こる災害で多くの被害を受け、多くの犠牲が出ているというのに、ミャンマー、ウクライナ、パレスチナ…その他多くの地域で人災により、こういった被害を与え続けているという事実が本当に恐ろしいです。日本の現状も、排他的な雰囲気、対立を煽るような雰囲気があり、他人事ではないな、と強く感じます。できることをしていかないと。

大変いい企画、内容でした。ミャンマーというと、スー・チーさんが拘束されてしまったニュース以降、マスコミの報道もなく、まったく無知でした。ウクライナ、パレスチナだけでなくミャンマーや香港など、アジアの民主主義も危い。もっともっと情勢を正しく見極めていかなければ、と思いました。

本日は、貴重な現地の状況、子どもたちのインタビュー、戦争の悲惨さなど、改めて考える機会を与えて下さり、ありがとうごさいました。私の勉強不足もあり、ぼんやりとしたイメージとしては考えていましたが、それ以上に深刻な状態でびっくりしました。

ウクライナやガザだけでなく、ミャンマーでも大変な人権侵害があり、命を奪われる人もあることを知り、できる支援をしていきたいと思った。食糧、水の不足問題は、一刻も早く解決させたい。「避難民学校に通う生徒さんへのインタビュー」で、具体的な生徒の願いがよくわかった。未来へ向け、平和な、自由な国をつくるためにがんばっている若者たちに支援をしていきたい。

ミャンマーのこと、色々知らな過ぎてショックなことが多かったです。やはりテレビなどのメディアだけだと、どうしても国軍や政治の動きしか見えず、罪のない子どもや若者たちの現状や、教育の状況などがまったく見えていないと思いました。中でも物資を避難所(村)に運ぶ道のりのすごさにびっくりしました。でも、命のかかっていることだから、みんなが待っているから、みんなを助けたいから、という強い思いもあるのでしょう。困難な道も、みんなで協力して村まで運び届ける姿にすごく感動しました。そしてそれを運ぶ校長先生の言葉、すごくステキでした。「私の幸せは国やみんなが幸せになることだ」自分が幸せになるというよりも、国が、みんなが幸せになるために動くという気持ちにとても、国に対して愛のある方だと思いました。

日本の資金が国軍に行っているということもショックでした。今まで、日本も支援しているから、きっとミャンマーも良い方向へ行っているのだろうと思っていたけれど、実はそうではないという現状も悲しくなりました。結局、人まかせにしては、自分が願っている方向に向いて行かないことがあるので、美咲さんのように、自分がやりたいことを自分の力で作っていくことが大切だと感じました。私も美咲さんのように、しっかりと現状を知り、できる支援をしていきたいと思います。貴重な、そして勇気あるお話、ありがとうございました。

今日見た子どもたちが、次に見るときには、もっともっと幸せな笑顔で楽しく過ごしていられる話が聞けることを願っています。

国軍独裁の中で、子どもたちの置かれている状況がよく分かりました。また、技能実習生として日本で働いている方の状況が今だひどい状況になっていることにがく然としました。何とか支援ができないものかと考えます。国軍支配は必ず崩壊すると思うが、一日でも早く民主化がすすむことを望みます。

大槻さんの、「どんな事情があっても子どもたちの教育を止めてはならない」との言葉が心に響きました。自分にできることでサポートしていきたいと思います。己の現状が改めて問われるお話でした。

このような大変で残忍な状況の中で子どもたちを救うために日本とミャンマー(実際は、ミャンマー国境付近のタイの村)を行き来しているとは驚きました。日本のニュースなどでは、ミャンマーの今のことはあまり知らされません。今回のことをきっかけにもっと知りたいと思いました。ありがとうございます。映像にとてもショックを受けました。

ウクライナやガザ、今日のミャンマーで人命、特に子どもの命が奪われていることに、本当に辛い気持ちです。「そもそも武器を作らなければ」と、いつも思います。武器を作って富を得ている人がいる限り、戦争は終わらないと思います。なのに日本も武器を作ろうとしている(今も作っている)ことに怒りを覚えます。美咲さんが人生をかけてミャンマーを支援している、止むにやまれぬ思いが伝わるお話でした。

写真や動画、実際の今の状況を聞き、胸が苦しくなりました。忘れてはいけないことだと思いました。

知らなかったことがたくさんあって驚きました。協力できることがありましたら、協力したいと思います。大変ですが、大勢のミャンマーの人々が助かると思うのでがんばってください。

ウクライナ侵攻やガザ空爆等に隠れてしまうミャンマーの問題をどうしたら見える化できるだろうか、と考えた。館林にはロヒンギャの人々が多く集まるのが、「なぜ日本に来たのか」「なぜ館林に多いのか」、知らない人ばかりだし、そもそも館林にロヒンギャの人々が暮らしていることすら知らない人も多い。軍事クーデターにより、多くのミャンマー人の人権が蔑ろにされている現状と併せて、教員として子どもたちに伝えていきたいと思う。

先日、NHKでガンジーの非暴力不服従の番組を見ました。アメとムチで無力な人々を屈服させようとする権力者たちに命をかけて立ち向かう勇気を自分はもっているだろうか、と考えたとき、仲間がいることの大切さを感じました。同じ志をもつ仲間と連帯することが、権力者が一番恐れること。分断をさせないことが大切だと思いました。

今まで平和だった毎日が、急に明日から軍事政権に取って代わられてしまったら、私はどうなってしまうだろう。ミャンマーの人たちは、そんな混乱の中を生きているのかと思うと、ゾッとした。大槻さんの焦る気持ちが、説明のあちこちから感じられ、大槻さん自身が本当に辛いんだろうなというということが伝わってきた。技能実習生に対する扱いの酷さは色々なところで聞くが、ミャンマーの人たちに対してもそうだったのかと思うと、日本人としてとても残念な気持ちになった。日本人にも色んな人たちがいて、今日出会って人は応援してる人たちだということが伝わると良いなと思った。

ミャンマーについて話を聞く機会がなかったので、大変勉強になりました。こういった事例に対して、まずは「知る」ということが大切なんだということにあらためて気付かされた時間でした。生徒にも情報を話してみたいと思います。

ミャンマーの現状を知ることができて言葉につまりました。日本の報道の偏りもあるし、自分でも知ろうとしていませんでした。まずは ミャンマーのことを近くの人に伝えたいです。

ミャンマーのこと、初めて知るショックな事実をたくさん伝えていただきました。大勢の子どもたちが犠牲になっている画像、とても酷くて、直視できませんでした。支援のための費用が、ミャンマーの人々の生活のために使われていくよう、費用の使い道もしっかり見届けていく必要があることも分かりました。自分にできることを見付けて、自分なりに動いていきたいと思いました。貴重なお話をありがとうございました。

軍事政権と民主化運動の争いと、ミャンマーのニュースを捉えていましたが、全然違い、驚きました。日本の戦国時代を連想するような多数の部族間の争いには、うまい解決方法がないのか、悲しいです。そしてその中で弱い立場の子どもたちを助ける方法がないのか、話を聞いていて、暗い気持ちになりました。

大槻さんのお話から、ミャンマーの人々は空爆の恐ろしさや厳しい貧困生活を送っていることがよく分かりました。日本は平和だな!と改めて感じました。ミャンマーから日本への留学生のエピソードでは、日本が良くない印象のようだったのが、同じ日本人として悲しいです。今後、ミャンマーの子どもたちに明るい未来が訪れる日が来ることを祈っています。

学びたくても、学べない子どもたちが沢山いること、受け入れる学校側も優先順位をつけなくてはならないということを知って、日本の教育を受けられる環境はすごく恵まれてるなと再認識しました。家族のために日本へ来た実習生が少しでも希望を持てるような国でありたいです。そのためにも、もっとミャンマーについて詳しく知ることが必要だなと思いました。まずODAについて調べようと思います。

生きていくために、望まない人生の選択をしなければならない子どもたちがいることに心が痛みます。慌ただしく日々を送る中で、目先のことしか見えなくなっていますが、少し視野を広げることで、改めて自分のおかれている環境を認識できるように思いました。まず自分にできることは、と考え、今日伺ったお話を家族に伝えてみました。

分散会A

先生方の、実際の実践がお聞き出来て嬉しかったです。低学年の音楽、今まさに授業をしている単元で、より身近に感じました。勉強になりました!!

いろいろ普段得ることができない情報や知識を得ることができ、とても良かったです。教育委員会から来る情報が偏っていることが分かりました。

本日は自身の実践を報告させていただきました。感想や質問で挙がった内容を含め、さらに実践を磨いていけたら、と思います。音楽教育についても、本質をついた実践だな、と思います。中学校では音楽を教えることはありませんが、担任として合唱指導はしています。情操教育としての音楽的意味合いを忘れずに教壇に立ちたいなと内省しました。

選挙…落選した候補者の得票はムダではないことを子どもたちに伝えたい。「反対」票の多さが当選者に緊張感を与えること。当選者に投じた一票も、期待に応えられなければ逆に刃となることを教えたい。

コダーイメソッドを初めて知って、大変勉強になった。教育の歴史は一つではなく、世界にはとても大量な蓄積があり、それを学ぶことが子どもたちの豊かな人生につながると思った。この仕事はだからおもしろい!

社会と音楽での学習でした。どちらも初めて耳にした実践方法だったので、とても刺激になり、特に主権者教育では、政治的中立性がある中でも、きちんと子どもたちに選挙や政党、政治のことを伝えていかなければなならないと思いました。

分散会B

トラブルとの付き合い方の話、育児休暇の話、とても良かったです。若い先生にもっと参加してほしかったと思います。機会があればどこかでもう一度、話してもらえれば、と思います。

クラスのトラブルの付き合い方、育休と、私の今の現状では経験ないテーマでしたが、非常に考え方や世界観が広がりました。私以外みな教職者でしたが、前向きに社会変革していこうという気概のある人たちばかりで、元気をいただきました。この先、子どもを育てることがあったときの、とてもよい参考になりました。ありがとうございます。

育児休暇を利用し、よりよい家族をつくり、よりよい人生を送れるといいと思った。

クラスで起こるトラブルとの付き合い方の資料がとてもよかったです。すっごく面白いし、考え方自体が普通の先生というか、子どもと友だちのような先生という感じで、すごくよかったです。叱らないでお願いをするとか、子どもを信じるとか、良く考えてみればすごく大切なことなんだけど、変な決まりに縛られていて、そういう大切なことを忘れてしまっている現状ってあるんじゃないかな、と感じました。あと、すぐに先生がなんとかするというのではなく、「失敗から学ぶこと」もあるということを頭において、ちょっとしたトラブルは見守る、ちょっとしたトラブルは起きた方が良い、くらいの心構えで子どもと気楽に楽しく過ごせる方法を見つけるのもいいな、と思いました。

育休の話は、とても「幸せです~」が伝わってきてよかったです。育休、大事だなぁ…夫婦でとるのが大切だなぁ…としみじみ思いました。これからの若い夫婦のみなさんにはぜひ育休をとって楽しく子育てしてもらいたいと思いました。

男性育休者の話を初めて聞きました。子育ては夫婦でするもの、男性も育児に参加するのは当たり前と思うが、制度がしっかりできていなければ進まない。男性の制度を利用する者がもっともっと取ってほしいですね。

分散会C

特別支援の学習についての話ができて、共感できる話があり、深まりました。ありがとうございます。

先生と介助員さんが情緒学級の子どもたちと温かく関わって子どもたちが成長していく様子がよくわかりました。また子どもと1対1で関われる人的環境を整えることの重要性も確認できました。

先生のあたたかく、とても大らかな雰囲気に包まれた支援学級を想像させる、素敵なレポートを聞かせていただき、とても癒されました。

支援員さんの、毎日の粘り強い関わりで、だんだんと子どもが変わってくる様子。今、愛着に課題のある子どもたちが増えていると言われますが、支援員さんや、先生のあたたかな関わりで大人を信じたり、安心できたりしたから、変わって行けたのだろうなと感じました。また、マイナスな発言や暴言は、その子が困っているメッセージと大らかに接すること。頭で分かっていても、自分に余裕がないと心に刺さってしまうので、分散会でご一緒させていただいた先生方の大らかさを思い出して、優しい関わりを心掛けていきたいです。ありがとうございました。

介助員の子どもへの対応とその記録に、とても感心しました。実際には、その他にも多くの児童がいて、それぞれに関わっていかなければなりません。またノートにしても、これだけ書くには勤務時間や休憩も考えなければいけません。レポートはとても良かったけれど、どの学校でも同じようにできる環境がほしいです。

今回も暖かい雰囲気の中、みなさんのお話を聞くことが出来て嬉しかったです。「情緒に障害があり~どうやって支えるのか?」症状は軽重さまざまですが、1対1の関わりを大切にして、少しでも子どもたちの人的環境を整える手助けをしていきたいと思いました。また、すごい介助員さんの登場!同じ立場の私はとても勉強になりました。私も、担任の先生方に頼りにされる介助員になれるように頑張りたいと思います。本日はありがとうございました。

私と同じ立場(職種)の方のお話が聞けたので、とても参考になりました。先生方はクラス全体を見て、回していかなければならないので、子どもたちと一対一になれる機会が多い私たち助手(介助員)が子どもたちの些細な変化に気づき、それを先生方と共有していくことが大切だと思いました。子どもたちが何でも話したくなるような、子どもたちと近い存在でいられるよう、日々頑張っていきたいと思います。

限られた時間でも、根気強く寄り添うことで思いは通じるのですね。子どもの言動を、とても細やかに目と心で見ていらっしゃる。言葉かけなども同じ立場として、大変勉強になります。協力学級での授業など、自分の判断で対応しなければならない難しい場面もありますが、日頃から担任の先生方や他の助手さんたちともコミュニケーションをよくとり、子どもたちと関わっていきたいと思います。

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